ミネソタ大学のChris Bartel先生とは、6年前から共同研究を実施しています。これまでに、YBa2Cu3O7-x[https://doi.org/10.1002/adma.202100312]やMgCr2S4[https://doi.org/10.1039/C9MH01999E]の合成反応に関する共著論文を発表しました。
今年度は、北海道大学サマーインスティテュート(HSI)にお招きし、マテリアルインフォマティクスの講義をご担当いただきました。また、本年は Li1.7Cu0.15S2 の構造解析に関する論文を発表することができました [Chem. Mater. 2025, 37, 21, 8521–8528]。本論文では、硫化物イオンの立方最密充填配列において、カチオンが四面体および八面体サイトの両方を占有する「不規則逆蛍石型構造(Disordered Antifluorite Structure)」を報告しました。これは硫化物において前例のない発見であり、全固体電池用正極材料としての優れた充放電特性と関連していると考えられます。


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